こんにちは!東真トリニティーの岩崎です!
今回は、【出力経師】と呼ばれるイベント美術の施工方法について、詳しく説明していきます!
経師って何?」「表具とは違うの?」といった疑問をお持ちの方は、先にこちらの記事をご覧ください。
この記事はこんな人におすすめ
💡イベントの施工を一括で任せられる業者を探している
💡経師にデザインを出力したい
💡バックパネルの他、様々な装飾もやらなければいけなくて困っている。
Table of Contents
出力経師とは
今回ご紹介する【出力経師】は、従来の「経師紙をバックパネルに貼り付ける」といった基本の経師に、ある要素を加えたものです。
表題にあるように「ある要素」とは「出力」の部分になるのですが、出力とはなんでしょう?
「出力」とは主に「インクジェット出力」を差します。
本来の意味合いでは、「パソコン(などのハード)から印刷機(などの入力機器)に『出力』する」などの使い方で使われる事が多いのですが、看板屋さんやイベント屋などの一般広告業界隈では【出力=IJ(インクジェット)】といった認識が一般的です。
つまり、【出力経師】とは【デザインがインクジェット印刷された経師紙を使って美術装飾を施す技法】といった解釈となるのです。
下貼りをする
今回は、下地に使っている木工パネルの素地が経師に透けないよう、【下貼り】をしていきます。
白経師で下貼りをすることで、上から貼る経師出力がより美しく映えます。
逆に下貼りをせずに木工パネルに直接経師をしてしまうと、素材やデザインによっては下地の木目や紙跡などが
見えてしまう事があります。
糊をひく
経師紙の裏面に糊付けをする事を「糊をひく」と言います。
糊のひき方には大きく分けて2つあり、一つは「ベタ貼り」という、紙の裏全面に糊付けを行う手法です。
もう一つが「水貼り(ミズッパリ)」と呼ばれる手法です。
水貼りは、紙の裏面の四方にのみ糊つけを行い、それ以外の部分には水を薄く伸ばします。
水が乾燥してくると、湿って伸びていた紙が乾燥により縮んできます。
四方は糊で固定されている為、中央に向かって乾燥して縮んだ紙が引っ張られ、美しい仕上がりとなります。
基本的には「ベタ貼り」に比べ「水貼り」の方が美しいとされていますが熟練の技術が必要となる為、
その分料金も上がってしまうのが現状です。
絵柄を合わせて貼っていく
出力のデザインの絵柄を慎重に合わせながら、経師を貼っていきます。
水貼りの為、貼る際には紙のシワが目立ちますが、時間を置く事で引っ張られ、
気にならなくなります。
まとめ
今回は、インクジェット出力機を用いて経師にデザインを出力する【出力経師】と
経師(表具)の技法のひとつである【水貼り(みずっぱり)】についてご紹介しました。
一つの仕事の中にも様々な用途や技法があり、長年イベント業界に携わっていても日々、驚かされる事が
多くあります。
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